下地補修工事とは建物の塗装や防水など仕上げを行う前の壁・床・天井など下地の不具合を修繕する工事です。建物の耐久性・安全性を保つ非常に重要な工程です。適切な下地補修を行わないと表面上は綺麗でも破損やひび割れが発生してしまいます。
本ページでは、RC造マンションやアパートなど、コンクリート外壁に発生する下地劣化の補修工事についてご紹介しています。
爆裂補修
爆裂補修とはコンクリート内部の鉄筋が錆て膨張し、周囲のコンクリートを押し出して剥がれ落ちる「爆裂」によって生じた欠損部分を修復する工事です。コンクリートの剥落、雨水の浸入による漏水、構造耐力の低下といったリスクを防ぐために行われます。爆裂は、経年劣化によるひび割れから水分が浸入し鉄筋が錆びてしまったり、温度変化による膨張と収縮、施工不良など様々な要因で発生します。この現象を放置すると、建物の安全性や耐久性が損なわれるため、早期の点検と補修が重要です。

欠損補修
欠損補修とは、コンクリートやモルタルなどの構造物が物理的な衝撃や経年劣化によって欠けたり割れたりして失われた部分を修復することです。この補修は、建物の美観を保つだけでなく、構造の耐久性を維持するために重要です。

爆裂補修・欠損補修の基本的な施工工程
爆裂補修と欠損補修は、発生原因は異なりますが、実際の補修工程はほぼ共通しています。そのため、当社では以下の流れで施工を行います。
- 調査…爆裂している部分や欠損部分の劣化の状況を調査し、補修が必要な箇所を特定しマーキングします。
- 斫り・削り…欠損した部分を斫り作業で削り取ります。周辺の健全な部分との境界をはっきりとさせます。
- ケレン・清掃…露出した鉄筋の錆を金属ブラシやサンドペーパーで取り除きます。錆を取り除き腐食の進行を防ぎ、補修後の強度を保つことができます。
- 防錆材・プライマー塗布…防錆機能を有する1液湿気硬化型硬質エポキシ樹脂系プライマーを塗布します。錆を防ぎ既存の下地と新規の修復材を密着させることができます。
- モルタル成形…プライマー乾燥後に樹脂モルタルやセメントなどで爆裂部分を埋め成形します。周囲のコンクリートと同じ質感になるよう塗り込みます。しっかりと乾燥後に肌合わせ(既存部分と同じ模様付け)をしてから塗装します。
※爆裂は鉄筋の腐食によるコンクリートの剥離、欠損は物理的な衝撃や劣化による欠けを指します。
浮き補修ピンニング工法
浮き補修ピンニング工法は、爆裂補修や欠損補修とは異なり、コンクリートやモルタル、タイルなどの外壁材が下地から剥がれ、内部に空洞が生じている「浮き」と呼ばれる状態を補修する工法です。アンカーピンと樹脂を用いて、躯体と仕上げ材の一体化を図ります。
外壁材を全面的に撤去・張り替えする工事と比べ、工期を短縮できる場合や、工事費を抑えられる点も特徴です。
この浮きを放置すると、外壁材の剥落による事故や、雨水の浸入による漏水、建物の構造強度の低下につながる恐れがあります。そのため、定期的な点検と、状態に応じた適切な補修が重要です。

ピンニング工法の施工工程
- 調査…打診棒などで剥離の恐れのある浮き部を調査・確認し、補修が必要な箇所を特定しマーキングします。
- 穿孔…マーキング部にアンカーピンの挿入用の穴をドリルで開けます。
- 孔内清掃…孔内の切粉や粉塵を、ブラシやエアダスターで十分に清掃します。
- エポキシ樹脂注入…アンカーピン固定用エポキシ樹脂を孔内に注入します。
- アンカーピン挿入…適切な長さのアンカーピンを挿入します。アンカーピンの頭部は、仕上げ面から約5mm程度引っ込む位置に調整します。
- 樹脂パテ仕上げ…アンカーピン挿入後、表面をエポキシ樹脂パテで仕上げます。施工後は、樹脂が硬化するまで24時間程度養生します。
コンクリート外壁の下地補修は、建物の安全性や資産価値を維持するうえで重要な工事です。現地調査をもとに、建物の状態に合った適切な補修方法をご提案いたしますので、気になる症状がございましたらお気軽にご相談ください。

